IT導入の前に、まずは「現場の会話」
2026/04/17(金)
最近、多くの中小企業の社長様から思うように人材が入れられない、業務の効率化を図って従業員の負担を減らしたいと思うが
「うちはIT化が遅れているから、業務を効率化する新しいシステムを入れ合理化をしないといけないが、どこから手を付ければ良いか分からない。
知人の紹介であったシステム会社は耳障りの良い提案をしてくるが、それがわが社にとって必要なのか、高いのか、安いのかさえ分からない」という声をよく耳にします。
しかし、長年多くの現場を歩いてきて私が感じるのは、デジタル化で本当に大事なのは「最新のツール」を入れることではありません。
それよりも、今いる社員たちが「何に困り、どこで時間をロスしているか」を正しく把握すること。
実はこれに尽きます。
以前、ある会社で高価な在庫管理システムを導入したものの、結局誰も使わず、元の手書きノートに戻ってしまったという事例がありました。
理由はシンプルで、現場の担当者にとってノートの方が「付箋を貼れて便利だったから」です。
ITはあくまで、今の仕事を楽にするための「道具」です。 まずは、現場の社員とお茶でも飲みながら「今の作業で、どこが一番面倒?」と聞いてみてください。
そこで返ってきた小さな不満を一つ解消する。その積み重ねが、結果として一番失敗しないデジタル化への近道になります。
立派なシステムを構える前に、まずは「社内の業務の風通し推進」から。
そんな、一見遠回りに見えるご提案を、経営者のITや事業継続計画の推進ををアドバイスする立場の私はこれからも大切にしていきたいと考えています。